佐田(@satalog787)です。
日本メーカーのスマホとして第一線で戦っているSONYの「Xperia」シリーズに、新型「Xperia 1 Ⅲ」発売のお知らせ。
見た目は現行の「Xperia 1 Ⅱ」と大きな違いはないように見えるが、中身はとてつもなく大きな進化ポイントを引っ提げて世界に降り立っている様子。
この記事は
・Xperia 1 Ⅱとの違いは?
・世界初のスマホカメラ技術採用
・ゲームに勝ちたいならXperia 1 Ⅲを選べ!
といった点をポイントにしています。
Xperia 1 Ⅲの基本スペック
まずは基本スペックから。ひとつ前のXperia 1 IIと比較した表を準備した。
機種名 | Xperia 1 III(今作) | Xperia 1 II (前作) |
メーカー | SONY | SONY |
画面サイズ | 6.5インチ | 6.5インチ |
解像度 | 3,840×1,644ピクセル | 3,840×1,644ピクセル |
ボディサイズ | 165×71×8.2(㎜) | 166×72×9.1(㎜) |
重量 | 188グラム | 181 |
RAM | 12GB | 8GB |
CPU | Snapdragon™ 888 5G | Snapdragon™ 865 |
ROM | 256GB | 128GB |
となっている。画面やボディのサイズは大きな変わりはなく、筐体デザインもほとんど同じもの。
変更点はCPUやメモリ、ストレージなど、基本性能はもちろん向上している。
そして、今回の進化に関しては、まずはカメラ性能に秘密があった。
Xperia 1 Ⅲはカメラがプロ仕様?世界初の技術も
今作の目玉といってもいい進化ポイントはカメラ性能。
見た感じ、そこまで大きな違いはないように見えるが…ここに素晴らしい性能が詰め込まれていた。
超高速フォーカスで、動画レベルの連写が可能
動きがもっさりしがちなスマホカメラ。「ここだ!」という一瞬をとらえるためには、素早い起動と、素早いピント合わせが絶対条件だろう。Xperia 1 Ⅲのすべてのレンズに「Dual PD(デュアルフォトダイオード)」センサーが搭載されており、高速なオートフォーカスに対応している。
ピント合わせが遅くなりがちな望遠レンズにも「Dual PD」センサーが採用されているため、遠くの被写体を追いかける際もスピーディなフォーカス合わせがしやすくなっている。
この高速なフォーカスのおかげで「最大で20枚/秒での撮影」ができる模様。1秒20コマとは…一般的なムービーが1秒で30コマ(30fps)である点を考える、それに近い枚数の撮影速度ということになる。
被写体追従性能が、本気カメラ並の機能
最近のデジタルカメラには、多くの被写体追従機能が使われている。SONYの追従機能といえば、「リアルタイムトラッキング」が有名だろう。同メーカーの一眼レフカメラにも搭載されている機能。
これは被写体を画面上でタッチすると、色や模様、距離などの情報を認識し、高い精度で被写体を自動追尾するというもの。素早く動く被写体を正確に追いかけ、シャッターチャンスを逃さない機能となっている。
Photography Proにアプリが集約
Xperiaシリーズのカメラは、簡単操作の「カメラアプリ」と、細かく撮影設定が可能な「Photography Pro(フォトグラフィー プロ)」の二つで構成されている。Xperia 1 Ⅲでは、Photography Proに集約されている。
Photography Proは、一眼レフの撮影設定のような「シャッタースピード優先(S)」「マニュアル露出(M)」「プログラムオート(P)」のようなダイヤル調節によって、撮影者の好みに合わせた写真が撮影できるモード。どうも難しいモードだけ残ってしまったようで、厄介だなぁと思われるかもしれないが、これには「ベーシック(BASIC)」モードが追加され、これが以前までの「カメラアプリ」に近しいモードとされているため、ご安心を。
スマホカメラ世界初【可変式望遠レンズ】採用
Xperia 1 Ⅲのカメラは、広角、超広角、望遠の「三眼レンズ」と見えるが、実はここにも秘密が。望遠レンズとして組み込まれているレンズは、「可変式望遠レンズ」なるものが採用されている。
これは、70㎜のレンズ、105㎜のレンズの2つがユニットの中に組み込まれており、ズームの倍率によってこの2つが切り替わる仕組み。最大でも105㎜レンズでの撮影となるため、他のスマホに搭載されている「超望遠」といったレンズと比較すると、少々倍率は低め。これも「あえて」こうしているのだ。
可変レンズの採用、105㎜を上限とした望遠レンズ。これにより、撮影の面では非常に優位になる点が
- 望遠レンズでもF値が70㎜は2.3、105㎜は2.8と明るくなっている(Galaxy S21 Ultraは3倍望遠でF2.4/Find X2 Proは10倍望遠でF3.0と、高倍率にすると暗めの設定となっている。)
- 望遠の倍率向上による画質の損失を最小限に抑えている為、高画質でのズーム撮影が可能
この2点が非常に大きい。いたずらに望遠の倍率を上げたことにより画質が落ちているスマホを数多く見てきたが、これは素晴らしい決断といえる。
イメージセンサは全てのレンズがSONY製に
そしてカメラ自体の品質であるが、これも最高レベルとなっている。3つのレンズで成り立っている「Xperia 1 Ⅲ」だが、それぞれのイメージセンサーが全て「Exmor RS for mobile」となっている。すなわち、全部ソニーのイメージセンサーが採用されているのだ。
「え?今までって違ったの?!」という疑問が出てきそうだが、実はそうだった。前作「Xperia 1 Ⅱ」でも、3つのレンズのうち、ソニー製のセンサーは1つだけ。残り2つは他社製となっている。
Xperia 1 Ⅲは、全てソニーのイメージセンサーが採用された初めてのスマホといえる製品となるだろう。
Xperia 1 Ⅲはガチのゲーマー仕様だった
カメラ性能が神がかっている点の他、ゲームに関しても追及していることが明らかになった。CPU、画質が…というのはもちろん重要だが、それ以外にも数多くの「ガチ」仕様が散りばめられている。
PS5と同等のリフレッシュレート。さらに補正で2倍なめらかに。
Xperia 1 Ⅲは6.5インチの大画面、ディスプレイは4K HDR 有機ELディスプレイが採用されているが、このディスプレイのリフレッシュレートは120Hz駆動に対応している。4Kディスプレイのリフレッシュレート120Hzは世界初。
さらに、残像低減技術で240Hz相当にリフレッシュレートが向上できるほか、「タッチスキャンレート」を使えば、240Hzに対応した操作性が実現可能となる。
画面がなめらか、ということは、他のプレイヤーよりも画面上で得られる情報が多いということになる。対戦型のFPSなどではこういった要素も勝率に影響してくるだろう。
タッチスキャンレートで操作性向上
残像低減技術により、本来は120Hzの映像を240Hzまで引き上げている為、タッチやスライドといった操作は本来のリフレッシュレートである120Hz分しか認識できない。が、120枚の画像の間に空白の画像を挟み込み(イメージです)、本来認識できないタイミングでの操作受付が可能となる。これをタッチスキャンレートという技術としてXperia 1 Ⅲに搭載している。
格闘ゲームの世界では、1フレーム(1/60秒)で勝敗が決まる世界とも言われており、昨今のゲームは「コンマ〇秒」で命運が分かれるようなシビアなものも少なくない。入力判定が細かいほど、それは有利にゲームが進められるということになる。
そして、Xperia 1 Ⅲは、現行のスマートフォンの中では「操作入力が最も細かくできる端末」と言えよう。
視覚と聴覚を敏感にさせるチート機能
ここまでくると、Xperia 1 Ⅲは、ゲーマーのために作り出された、ゲーマーのための端末なのではないか?と錯覚してしまうだろう。Xperia 1 Ⅲには、視覚と聴覚を研ぎ澄ませる、ドーピングのような機能が供えられている。
L-γレイザー
ゲーム内の「暗い部分」を明るく補正して映し出す技術。これにより物陰に隠れている敵、障害物、アイテムなどを見つけやすくなる。
オーディオ イコライザー
帯域ごとの音量を上手く調節することにより、ゲーム中の「欲しい音」を際立さえることが出来る。例えば、近くを通る足音、銃声を際立たせれば、索敵や退避行動がとりやすくなる。音をクリアに大きくという単純な調整ではなく、特定の音を聞きやすくするという、超能力のような機能が標準で搭載されているのだ。
このように、視覚を研ぎ澄ませ、聴覚を敏感にして戦地に赴くことが可能となる。これをまとめると、
- 他者よりも2倍細かく動きを捉えることができ(240Hzのリフレッシュレート)
- 他者よりも2倍精密な動作ができ(タッチスキャンレート)
- 暗所における視覚が他者よりも優れており(L-γレイザー)
- 特定の音を聞こえやすくする耳を持っている(オーディオイコライザー)
という超人が戦地に降り立つことになる。チーターと罵られないようにしなければ…。
Xperia 1 Ⅲはモンスター端末!
今回のXperia 1 Ⅲは、前作のXperia 1 Ⅱと見た目こそ大きな変化はないが、中身がごっそりと別の物に入れ替わっている。特にカメラ性能、ゲーム関連性能がとてつもない進化を遂げている。
この2つにこだわりがある方には、一番におすすめしたい端末となっている。発売は6月を予定。ぜひ手に取ってみてほしい。
ではでは、佐田でした。
コメント